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Topology of polymers and related topics
in physics, mathematics and biology


日時
2008年 8月 26日〜29日


場所
京都大学 基礎物理学研究所
湯川記念館
Panasonic 国際交流ホール


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 環状高分子とは、ひも状の高分子鎖の両端が閉じて輪形になったものである。 そのトポロジーは結び目で表わされ、環状高分子が形成された後には変化せず、 熱揺らぎの中で一定に保たれる。 トポロジーの効果は例えば高分子溶液のマクロな物性に出現し、 最近、実験的にも詳細に研究可能な状況となってきた。 結び目の高分子はDNAやタンパク質さらには合成高分子など 様々な分野で研究されており、 また、結び目の数学や統計物理学など関連する理論分野の発展も著しい。 数学と生物学の境界領域における発展も興味深く、 自然科学の複数の分野が結合して全体が発展する様相を示している。 環状高分子におけるトポロジー効果の研究は、 まさにこれからピークを迎えつつあると言って良いであろう。 このような時期に京都大学基礎物理学研究所において 「結び目とソフトマター物理」の国際会議を開催することにより、 基礎物理学および関連する自然科学分野に幅広い視点が導かれ、 また国際的な研究交流が分野横断的に行われることが期待される。


世話人
Andrzej Stasiak (Universite de Lausanne),
下川航也 (埼玉大学),
津留崎恭一 (神奈川県産業技術センター),
高野宏 (慶應義塾大学),
今井正幸 (お茶の水女子大学),
出口哲生 (お茶の水女子大学)